【後編】バンダバーグのファームでセカンドビザを目指した話

オーストラリア生活
前回の続きです。
前回はバンダバーグで働いてたときのファームの大まかな概要についてお話ししました。
(まだ見ていない人はこちらから)
バンダバーグのファームで働き続けた日々は、つらくもあり、でもかけがえのない思い出となりました。
ここでは、そのような内容を後編としてお伝えします。

【スーパーバイザーの厳しさとクビ騒動】
バンダバーグのファームは、特にスーパーバイザーがめちゃくちゃ厳しいことで有名でした。
スピードとクオリティを常に求められ、遅いとすぐ注意されます。
実際、僕も一度「次遅かったらクビ」と予告されたことがあります。
一緒に働いてたスウェーデン人の同僚がスウェーデン語で悪口を言ったのがバレて、あっさりクビになった場面も見ました。
ファームの世界では、「自分のミスは自分で責任取る」のが基本です。
まぁでも一度信頼関係を結んでしまえば、全然そんなことなく、むしろ良く扱ってくれます。
ここはオーストラリアっぽいところですね
ただ働き方はオーストラリアということもあって、
このファームでは、休憩は各自の判断で自由に取れます。
ただし、あまりに長く休むとマネージャーに注意されるので、僕はさっとご飯を食べたらすぐ作業に戻る派でした。どうせ歩合制ですし
あと、トイレ事情はかなりワイルド。
広大なファームの中には施設トイレが少ないので、基本的には男子も女子も立ちション。
「大」の場合だけはさすがに施設に戻っていました。
野外で大をする勇気は僕にはありませんでした泣
↑住んでた家

【仕事以外のこと】
国際色豊かな環境では、もちろん恋愛なんかもありました。(自分はなかったけど)
僕が住んでいた家では、カナダ人とドイツ人のカップルが夜な夜な…なんて話も。
仕事で疲れているのに、恋愛してる人たちのエネルギーには驚かされました(笑)
でも、異国で出会った恋って、やっぱり特別なんだろうなと思います。
実際にこのファームで出会って結婚した人もいます。
まぁこの辺は運もあるんでなんとも言えませんが
とにかく仕事もプライベートもずっと一緒なので、
すぐに仲良くなれます。
週末はみんなでクラブに行ったり、家にはWiiが置いてあったので、マリカー大会なんかもあったりして盛り上がってました
あとこれは僕がファームに持ち込んだ伝統ですが、
「誰かの誕生日や退職時に顔面に生クリームをぶつける」という儀式という儀式がありました。
最初は冗談半分で始めたのですが、なぜかみんなめちゃくちゃハマって、
誰かの誕生日か、ファーム辞める人はターゲットになっていました笑
もちろん僕も洗礼を受け、顔中クリームまみれ。
そのせいで服がカビて捨てる羽目になったので、すぐに洗濯することを強くオススメします(笑)
僕が辞めてからもしばらくこの伝統はあったみたいなので、一定では盛り上がったのではないかと思います
↑伝統?のクリーム投げ

【そして別れの時】
ファームでは入れ替わりが激しく、誰かが来ては誰かが去っていきました。
僕も、最終日にたくさんの仲間たちから寄せ書きをもらい、思わず泣きそうになりました。
最初は「絶対やめたい」としか思ってなかったこの場所で、最後には「もう少し居てもいいかも」と思えたのは、本当に不思議な感覚でした。
僕が辞めるときにマネージャーが「出ていくなら高級ワインを置いていくのが礼儀だろ」って言ってきたので、本当にあげました。最後渡すタイミングがなかったので、友達経由であげることに
「もし彼が帰ってくるなら”sake(日本酒)”をプレゼントしないと」って言ってたらしいです笑
ファームを辞めたあとは、都市部での生活を楽しむために移動を決意。
バンダバーグからシドニーまで、車で2泊3日のロードトリップ。
•海沿いの町を巡りながら
•出会った人たちとの思い出をかみしめながら
•これからのワーホリ生活にワクワクしながら
シドニーに到着したとき、「あぁ、俺、本当に頑張ったな」と心から思えました。
↑最終日のみんなにもらった寄せ書き

最後に
バンダバーグで過ごした約4ヶ月間。
•95日間の農業労働
•体重激減と筋肉増量
•世界中の友達との出会い
•100万円以上の貯金
•そしてセカンドビザ取得!
肉体的にも精神的にもきつかったけど、一生忘れられない宝物のような経験になりました。
これからセカンドビザを目指す人へ。
大変なこともたくさんあるけど、きっとあなたも、ここでしか出会えない大切な仲間と、特別な思い出を作れるはずです。
当時は「ファームで働くならバンダバーグだけは辞めておけ!」なんてブログ記事もありましたが、
僕から言わせるとむしろ逆です。
「ファームで働くならバンダバーグに行け!」と声を大にして言いたいです。
>> 次回、バンダバーグファーム生活の「人間関係トラブル編」もお楽しみに!

コメント

タイトルとURLをコピーしました