オーストラリアには、ワーホリだったり、学生ビザだったり、ビジネスや最初から永住権の人もいたり、色々な方法で来ることができる。日本に住んでいると「海外で友達を作れるのかな?」と不安に思う人も多いかもしれない。自分は学生ビザとワーホリで合計約3年間オーストラリアに滞在していたが、その期間に様々な国の人と友達になることができた。
今回は自分がオーストラリアで友達になった人たちとのキッカケや、どうやって関係を深めていったかを、できるだけ具体的にお伝えしようと思う。これから留学やワーホリに挑戦しようとしている人の参考になれば嬉しい。
オーストラリアに来る前の自分
まず最初に、自分がオーストラリアに来る前にどんな状態だったかを正直に話しておこうと思う。
自分はもともとコミュ力も英語力もかなり低いタイプの人間だった。大学までずっと野球しかやってこなかったので、話題といえば野球のことくらい。初対面の人に自分から話しかけるなんてほとんどできない人見知りだったし、ましてや英語なんて英検5級レベル。「外国人と友達になる?絶対無理!」と思っていた。
実際、最初の数週間はかなりしんどかった。語学学校でクラスメイトが盛り上がっているのに、自分はうまく会話に入れない。シェアハウスに住んでいても、他の住人がキッチンでワイワイ話している横で黙々とご飯を作っていた。日本語ですら雑談が苦手なのに、英語で何を話したらいいか分からない…。そんな状態からのスタートだった。
ただ、それでも少しずつ手順を踏んでいけば友達はできる。最初は小さな一歩でも、積み重ねることで自然に友達が増えていった。だからこそ、「英語に自信がない」「人見知りだから不安」という人も大丈夫。むしろそういう人にこそ読んでほしい。
友達の作り方となったキッカケ
自分の経験から、友達を作る流れは大きく3つのステップに分けられる。
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出会う場所
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話す回数を増やす
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遊びに行く
1. 出会う場所
まず大前提として「人と出会える環境」に身を置くことが必要だ。自分が友達を作った主な場所は以下の4つだった。
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語学学校
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シェアハウス
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職場
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ミートアップ
語学学校、シェアハウス、職場は特にオススメ。なぜなら「同じ人に何度も会える」からだ。やっぱり人間は、繰り返し顔を合わせることで自然に仲良くなっていく。
たとえば語学学校では、授業中のグループワークや放課後のアクティビティがあるし、シェアハウスなら毎日のようにキッチンやリビングで顔を合わせる。職場でも一緒に働いているうちに自然と話す機会が増える。
一方、ミートアップ(Meetupアプリなどを使った交流会)は気軽に参加できる反面、出会いが単発になりがちで、その場限りで終わってしまうことも多い。だからこそ後で触れる「二次会」や「後日の予定づくり」がカギになる。
ちなみに、自分の小学校からの友達がワーホリでオーストラリアに来たけれど、語学学校にも行かず、ずっとバックパッカーズに住みながらUberの仕事をしていた。その結果、なんと1年間ほとんど友達ができないまま帰国してしまった。出会える環境にいなければ、チャンスすら生まれないということだ。
2. 話す回数を増やす
出会っただけでは友達にはなれない。次に大事なのは「会話の回数を増やすこと」だ。
最初は深い話なんてできなくても大丈夫。自己紹介や出身地、趣味の話など、ありきたりな会話でOK。大事なのは「回数」であり、「相手を知る/自分を知ってもらう」ということだ。
英語に自信がない人は、まずは話しやすい相手と会話するのがおすすめ。日本人や韓国人など、発音や英語力が近い人から始めると安心できる。特に韓国人は、日本人と同じように英語を第二言語として学んでいるので、お互いに「通じないことがあるのは当たり前」と思いやすく、話しやすい。自分もシェアハウスで韓国人のルームメイトと毎日のように話しているうちに、自然と英語に慣れていった。
3. 遊びに行く
そして最後にして一番大事なのが「一緒に遊びに行くこと」。
出会いの場や日常会話だけで終わる関係は多い。むしろ、そのままフェードアウトする方が圧倒的に多い。だからこそ、勇気を出して「ご飯行かない?」「週末BBQやるけど来る?」と誘うことが大事だ。
最初は大人数でもOK。ただし、本当に仲良くなるのは少人数(2〜5人くらい)のときが多い。自分も語学学校でのBBQに参加したのがきっかけで、最初は日本人の友達が中心だったけど、その後その輪に外国人も入ってきて、気づけば国際色豊かなグループになっていた。

↑クリスマスにBBQをした時のタイ人の友達。
彼とは同じクラスになったことないのになぜか仲が良かった
そもそもそんなに出会いがない人はどうするか
中には「語学学校に行ってない」「仕事もローカルじゃない」「シェアハウスでも交流がない」という人もいるだろう。自分もファームからシドニーに戻ったときにそういう状況になった。友達はみんな帰国していて、シェアハウスは無言の中国人だらけ、職場も中国人のおばちゃんしかいない。正直、孤独だった。
そんなときに活用したのが ミートアップ だ。
ミートアップはとにかく出会いのきっかけにはなるけれど、その後につながるかどうかは工夫次第。自分が意識していたのは、
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イベント後に「二次会」に行く
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その場で「後日の予定を決める」
特に二次会はめちゃくちゃ大事。イベント会場ではみんな「初めまして」で終わってしまうけど、二次会で同じテーブルを囲むと一気に距離が縮まる。後日会う場合も、その場で予定を決めないと流れてしまうことが多いので注意。
さらに、自分から誘えないタイプの人は「誘い慣れている人の近くにいる」のも戦略の一つ。フットワークの軽い人にくっついていけば、自然と遊びの輪に入れる。
まとめ
今回はオーストラリアでの友達の作り方について、自分の経験をもとに紹介した。
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出会う場所に身を置く(語学学校、シェアハウス、職場、ミートアップ)
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会話の回数を増やしてお互いを知る
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勇気を出して遊びに行く
この3ステップを意識すれば、必ず友達はできる。
自分も最初は「外国人の友達なんて無理」と思っていたけど、気づけば世界中に友達ができた。オーストラリアで出会ったイタリア人の友達とは「ワンピース好き」という共通点から仲良くなり、10年以上たった今でも交流が続いている。つい先日も日本に来て再会し、当時の思い出を語り合った。
最初は不安でも、行動さえすれば自然と友達はできる。オーストラリアは多国籍な環境だからこそ、あなたに合う友達が必ず見つかるはずだ。勇気を出して一歩踏み出してみてほしい。


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