前回オーストラリアでの友達作りについて軽く触れたが(まだの人はこちら)、自分が友達を作る時に多く利用していたのがBBQだった。参加する側、主催する側の両方を経験してきたが、今回はオーストラリアでBBQをする時に何をすべきか、どんなことを知っておくと便利かについてまとめていこうと思う。
オーストラリアでの生活はただ学校に通ったり、アルバイトをしたりするだけじゃなく、友達との交流がものすごく大事になる。その意味でBBQは、友達を作る場としても、遊びやイベントとしても最強の手段だと思っている。
主なエリア
自分が主に住んでいたのがシドニーなので、今回はシドニーを前提に書いていく。
シドニーでは公園やビーチにBBQ用のコンロが備え付けられていて、誰でも無料で使える。わざわざコンロを持ち込む必要がないのは本当に便利で、日本にも導入してほしいレベルだ。その中でも代表的な場所として自分がよく利用したのは「Coogee」「Bondi」「Bronte」の3つ。
まず一番おすすめなのがCoogee。景色がとにかくいいし、海にもすぐ入れる。BBQエリアも複数あるから比較的やりやすい。人気度で言えば2番目くらいだと思うけど、自分の中では断トツで一番好きな場所。なぜかというと、近くにWoolworthや酒屋があって、現地で食材や飲み物を調達できるから。追加で欲しいものが出てもその場で買いに行けるのは本当に便利。芝生も広くてサッカーやバトミントンをやるスペースもある。
次に人気なのがBronte。ここはBBQコンロがまとまって設置されていて数も多い。クリスマスの時なんかはとんでもない人数で、まさにお祭り状態になる。人気がある理由はやっぱり「ビーチがすぐそこ」「設備が多い」という点だと思う。ただ難点は近くに大きなスーパーがないこと。買い出しはBondi Junctionあたりで済ませてから行く必要があるので、追加調達はほぼ不可能。その点だけは注意が必要。
Bondiについては、正直BBQにはあまり向かないと思っている。理由は単純で、コンロの数が少ないから。芝生エリアも狭く、みんなでスポーツを楽しむ余地も少ない。もちろんビーチとしては最高で、サーフィンや海水浴目的なら文句なし。ただ「BBQを楽しむ」という観点ならCoogeeかBronteの方が圧倒的に良い。
ビーチ以外なら、BurwoodのWangal Parkもおすすめ。ここは普通の公園だが清潔で遊具もあり、BBQエリアには屋根があるから雨の日でも安心。シドニー中心部からは少し距離があるけど、天候が悪い日に代替地としてかなり使える。
さらに、シティのマンションタイプのシェアハウスには住民専用のBBQエリアが付いているところも多い。冷蔵庫で食材を冷やしてすぐ持っていけたり、屋根がある場合もあるので、利便性ではビーチを上回ることもある。

↑Coogeeの丘。ビーチの奥のところにBBQエリアがあって、BBQ終わりにここで黄昏るのが最高
BBQに必要な道具
オーストラリアでBBQをやるなら、以下のものは必須アイテム。
-
木のフォーク(50個入り $5)
-
紙皿(20個入り $6)
-
紙コップ(50個入り $5)
-
トング($5)
-
スプレーオイル($3)
-
BBQソース($2)
-
アルミホイル(10m $2)
-
塩胡椒 (合計で$5くらい)
自分が主催する時は、これらに加えて以下を必ず用意している。
-
ソーセージ3パック($20)
-
水4L($5)
-
パン1袋($2)
これで大体$60くらい。あとは参加者から一人$5ずつ集める形にしている。12人以上集まれば赤字にはならないし、人数が多ければ黒字にもなる。酒や自分の好きな肉は各自持参にしておくのがトラブルも少なくおすすめ。人によって食べる量や飲む量が違うから、このやり方が一番スムーズだと思う。
ただし注意点が一つ。オーストラリアではビーチや公園での飲酒は禁止されている。とはいえ実際は多くの人が普通に飲んでいて、ゴミ箱にも空き缶が大量に入っている。暗黙の了解みたいになってるけど、警察が来た時は確実に隠すべき。オージーですら隠すくらいなので油断しない方がいい。
盛り上げるためにサッカーボールやバトミントンを持っていくのもおすすめ。特に南米やヨーロッパから来ている人たちはサッカーが上手すぎて圧倒されるかもしれないけど、それもまた楽しい。UNOを持っていった時も盛り上がったけど、風が強い日はカードが飛ばされるので注意。
BBQはクリスマスが最高
オーストラリアでの夏のクリスマスは特別な体験だ。自分はこれまで3回クリスマスを過ごし、そのうち2回をBBQで楽しんだ。
初めてのクリスマス(2015年)は、語学学校の友達に誘われて参加した。事前知識がなく、当日が祝日で店が全く空いていないことも知らなかった。完全に手ぶらで行ってしまい、食べ物や飲み物は友達に恵んでもらった。それでも楽しかったが、家に帰ると鍵をなくしていることに気づき絶望。その時は「海外で物をなくす=絶対に返ってこない」と思っていたので本当に落ち込んだ。次の日ダメ元で探しに行くと、奇跡的に鍵が見つかった。クリスマスって本当に奇跡が起きるんだなと実感した瞬間だった。
2回目のクリスマス(2024年)は自分が主催した。MeetupやFacebookで人を集めて20人くらい来てくれた。場所取りのために朝9時に行ったけど、すでにほぼ埋まっていて残り1席を運良くゲット。参加者が多かったので、BBQコンロは他のグループとシェアしながら使った。自分はほとんど肉を焼いていたので食べる暇はあまりなかったが、いろんな人と話せてかなり楽しかった。最後はみんなでUNO大会。朝から晩までフル稼働で疲れ果て、帰り道にチャッツウッド図書館前の人工芝で寝てしまったほど。それでも最高の思い出になった。
まとめ
今回はオーストラリアでのBBQについてまとめてみた。
要点を挙げると、
-
シドニーでやるならCoogeeかBronteがベスト(個人的にはCoogee推し)
-
道具は事前に揃えつつ、参加者には$5ルールで集めるとスムーズ
-
クリスマスBBQは一生の思い出になる
日本ではBBQをやるだけでも準備や場所代がかかるが、オーストラリアは設備が整っていて無料で使える。景色や気候も最高なので、留学中に一度は体験してほしい。ゴミを片付けて帰ることだけは忘れずに。


コメント