シドニーで住むエリアの特徴

オーストラリア生活

自分は合計で約3年間オーストラリアに住んだことがあり、そのうちの2年半ほどをシドニーで過ごした。
シドニーの中でもいくつかのエリアに実際に住んだ経験があるので、今回は自分のリアルな体験をもとに、各エリアの特徴を紹介していこうと思う。これからシドニーで家を探す人や、どの地域に住むか迷ってる人の参考になれば嬉しい。

 

各エリアと特徴

 

シドニーをざっくり分けると以下のエリアに分かれる。

※あくまで自分の独断と偏見による分類。

  • シティエリア

  • ノースエリア

  • 海沿いエリア

  • サウスエリア

  • ウエストエリア

  • その他

 

■シティエリア

言わずと知れたシドニーの中心地。Town HallやCentral周辺のことを指す。

良い点はとにかく便利なこと。学校もバイトも遊びも全部シティで完結できる。どこへ行くにも近いし、交通費もほとんどかからない。

ただし家賃は鬼高い。夜もうるさいし、常に人混みの中にいる感じで落ち着かない。

それでも立地の良さで人気は高く、PyrmontやUltimoあたりは比較的静かで、徒歩でTown Hallにも行けるため住みやすいエリアとしてよく名前が上がる。

 

■ノースエリア

アジア人に人気の高いエリアで、North Sydney、Crows Nest、St.Leonards、Chatswoodあたりが有名。

特にChatswoodは“ほぼアジア”。中国系のスーパーやレストランが並び、日本の店も多い。一風堂や無印、ユニクロまで揃っている。アジア食材もすぐ手に入るし、治安も良く、シティまで電車で10〜15分という近さ。

正直、住みやすさは抜群。

ただ人によっては「日本人や中国人が多すぎて気を使う」「狭いコミュニティで顔が広がりすぎる」という声もある。確かに“オーストラリアにいるのにオーストラリア感が薄い”というのは否定できない。とはいえ利便性・安全性・快適さの面ではトップクラス。

 

海沿いエリア(Bondi・Coogeeなど)

東側の海沿いエリアは、海好き・サーフィン好きには最高の環境。

ブラジルやコロンビアなどの南米系が多く、陽気で明るい雰囲気。逆にアジア人はあまり多くない。

シティからバスで20分前後で行けるため、通勤通学も不便ではない。

ただしバスがメインの交通手段なので、ラッシュ時はちょっと面倒。Light RailがCoogeeの途中まで伸びているので、その周辺は穴場かもしれない。

海沿いシェアハウスはラテン系が多く、頻繁にパーティを開くなど賑やか。静かに暮らしたい人にはキツいが、異文化を楽しみたい人には最高の環境だと思う。

 

サウスエリア(Mascot・Rockdale・Marrickvilleなど)

南側は全体的にバランスが取れていて、“平均的なエリア”という印象。

日本人もそこそこ住んでいて、南米やインド系も混ざっている。

Mascotは空港が近くて便利、Marrickvilleはカフェ文化が発達している。

特に危険な印象もなく、住みやすい。

ただし大きなショッピング街や観光地は少なく、日本食を買うならシティに出る必要がある。刺激は少ないが、落ち着いた生活をしたい人にはちょうどいい。

 

ウエストエリア(Strathfield・Bankstown・Parramattaなど)

西側は広く、エリアごとにかなり雰囲気が違う。

Strathfieldは“韓国街”として有名で、韓国人コミュニティが強い。駅周辺は栄えていて、シティまで15分程度で行けるので住みやすい。

Parramattaはさらに大きな街で、Light Railも走っており、街中でほぼ全て完結する。シティに出る必要がないほど発展している。歴史的にも古く、スーツさんのYouTubeでも紹介されていた通り、オーストラリア最古の街とも言われている。

一方、Bankstownあたりはイスラム系が多く、独特の雰囲気がある。家賃は安いが治安面では少し注意が必要。実際にトラブルに巻き込まれたという話も聞く。ノースがアジア街なら、西は“中東街”という感じだ。

 

その他エリア(Blacktown・Hornsby・Castle Hill・Dee Whyなど)

シティから電車で1時間ほど離れた場所にある郊外エリア。

ローカル感が強く、日本人はほとんどいない。

家賃はかなり安く、ローカルの仕事も見つけやすい。ただしシティ勤務の人には通勤がキツい。

特にBlacktownは治安が悪く、ホームステイ先のホストファミリーからも「危ない」と言われた場所。知人がリンチに遭った話もあるので、安さだけで選ぶのは危険。

本当に静かにローカル生活をしたい人以外にはあまりおすすめしない。

 

 

自分が住んでた場所

 

これまでシドニーでは以下の場所に住んだ。

  • Artarmon(ノース)

  • Central(シティ)

  • Pyrmont(シティ)

  • Chatswood(ノース)

  • Punchbowl(ウエスト)

 

 

Artarmon

初めてのホームステイ先がここ。住宅街で静か、治安も良い。ホストファミリーが優しかったので快適だったが、値段が高く気を使う生活だった。買い物は隣町のChatswoodまで行く必要があり、不便さもあった。

 

Central

駅徒歩1分、リビングオウンルームで週$160(2016年)。立地は最高だが、夜はうるさく暑い。

オーナーが韓国人で、住人は日本人と韓国人。交通費は浮いたが、検査員対策で部屋を隠すような違法物件だったのが面倒だった。

 

Pyrmont

同じく$160/wのリビングオウンルーム。シティまで徒歩15分、ジム・プール・サウナ付きという最高条件。

ただしシェアメイトが全員日本人で、しかも物を盗む人がいたので最悪だった。部屋自体は良かったが、人間関係で完全にアウト。

 

Chatswood

1回目は5人シェア、週$160で特に不満なし。車通勤だったため駐車代節約目的で選んだ。

2回目は2024〜2025年に8ヶ月間住んだ。週$310で専用バスルーム・乾燥機付きのオウンルーム。オーナーは中国人だが、別棟だったため完全に一人暮らし気分。

Wi-Fiが弱く、蟻が大量発生する以外は最高の環境だった。

↑Chatswoodで2箇所目に住んでたシェアハウスのプール。
これは冬なので汚かったが、夏は掃除された普通に入れる。
入らなかったけど

 

Punchbowl

2024年にオーストラリアに戻った直後に住んだ場所。

家賃は$280/p、ミニマム2ヶ月。日本人夫婦との共同生活だったが、嫁がかなり癖強めで相性が最悪。

周辺はイスラム系エリアで日本食も買えず、湿気がひどくカビだらけ。シティまで1時間もかかり、すぐ退去した。完全にハズレ物件。

 

 

シドニー以外の都市と比べて

 

メルボルンやブリスベン、パースなどと比べても、シドニーは圧倒的に多国籍で、エリアごとの個性がハッキリしている。

メルボルンは街全体が落ち着いていてアート文化が強く、ブリスベンは温暖で生活コストが安い。パースはローカル色が強く、自然に囲まれた穏やかな雰囲気。

一方でシドニーは「便利さと刺激」が共存する都市。学校・仕事・遊び、どれを取っても選択肢が多く、留学生には最も機会が多い場所だと思う。

ただその分、家賃の高さと人の多さは避けられない。利便性を取るか、快適さを取るかのバランスが重要になる。

 

 

まとめ

 

  • シティは便利だが家賃が高く騒がしい

  • ノースは安全で快適、アジア人が多い

  • ウエストは安いがエリアによっては治安注意

住む場所によって人生が変わることもある。だからこそ、「家賃の安さ」や「見た目のきれいさ」だけで選ばず、自分に合った生活スタイルを考えて選ぶのが大事。

同じシドニーでも、住む場所が変わればまるで別の国みたいに感じることもある。

自分の場合は、3つくらい気になった部屋を内見して、その中で一番オーナーの人柄が良いところを選ぶようにしていた。

オーナー次第で生活の快適さは本当に変わる。前金詐欺や悪徳物件の話も聞くので、契約前にしっかり確認しておいた方がいい。

この記事を書きながら、改めて自分もいろんな家に住んできたなと思った。次は、その中で起きたシェアハウスでの“良い意味でも悪い意味でも忘れられないエピソード”をまとめてみようと思う。

 

 

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