自分は約3年間オーストラリアに留学していた。最初の頃は英語がほとんどわからず、正直かなり苦労した。語学学校には通っていたが、授業以外での時間はどう過ごせばいいのかも分からず、放課後はよく図書館で時間を潰していた。
静かで集中できて、Wi-Fiもあって、何より無料。気づけば図書館が自分にとって居心地の良い空間になっていた。それからというもの、どの街に引っ越してもまず最初に探すのは図書館。
今回は自分がオーストラリア各地で訪れた図書館の中から印象に残った場所を紹介していこうと思う。
シドニーで行ったことのある図書館
自分は基本的にシドニーを拠点に生活していたので、まずはシドニーの図書館から。
自分が「良い図書館だな」と思う基準は次の5つだ。
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Wi-Fiの強さ
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施設の充実度
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人の少なさ
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ルールの寛容さ
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開館時間
この5つをそれぞれ5点満点で評価していく。
■ Customs House Library(Circular Quay)
Circular Quay駅の目の前、アクセスは文句なし。ただ、この図書館はルールがとにかく厳しい。飲食禁止はもちろん、小声で話していても職員がすぐ注意してくる。Wi-Fiも弱く、学習スペースは3階まで上がらないといけない。
営業時間も平日10:00〜18:00、土日は16:00までと短く、使い勝手は正直微妙。ただ、人は少なくて確実に座れるし、1階のソファがフカフカで居心地がいい。勉強というより、散歩ついでの休憩スポットとしては悪くない。Vivid Sydneyの時期はライトアップされるので観光として行くのもあり。
Customs House Library – City of Sydney (nsw.gov.au)
| Wi-Fi | ★★☆☆☆ |
| 施設 | ★☆☆☆☆ |
| 人の多さ | ★★★★☆ |
| ルール | ★☆☆☆☆ |
| 開館時間 | ★☆☆☆☆ |
総評:9/25
■ State Library of NSW(Martin Place)
シドニーで最も有名な図書館。観光地としても人気で、「映える図書館」として知られている。勉強ガチ勢は観光エリアではなく、裏の静かな学習エリアで作業している。
ルールは少し厳しめだが、Customs Houseほどではない。水の補充もできるし、近くにカフェもある。難点はWi-Fiの弱さ。ここは本当に遅い。クラウド保存のたびにテザリングしていた。人も多く、特に昼間は常に満席状態。
開館時間は平日9:00〜20:00、土日10:00〜17:00と長く、夜まで開いているのは助かる。
State Library of New South Wales (nsw.gov.au)
| Wi-Fi | ★☆☆☆☆ |
| 施設 | ★★★☆☆ |
| 人の多さ | ★☆☆☆☆ |
| ルール | ★★☆☆☆ |
| 開館時間 | ★★★★☆ |
総評:11/25
■ Darling Square Library(Chinatown)
チャイナタウン付近にある比較的新しい図書館。外観も内装もかなりモダンで綺麗。以前は近くにHaymarket Libraryという古い図書館があったが、それがリニューアルされてこの建物になった。
入口がやや分かりづらく、何度か迷ったこともある。施設は新しく、Wi-Fiも強め。ルールもそこまで厳しくなく、ソファ席もあるのでかなり快適。
開館時間は10:00〜18:00(土日は16:00まで)と短め。平日の昼でも人は多かったので、土日は混雑覚悟。
Darling Square Library – City of Sydney (nsw.gov.au)
| Wi-Fi | ★★★★☆ |
| 施設 | ★★★☆☆ |
| 人の多さ | ★★★☆☆ |
| ルール | ★★★☆☆ |
| 開館時間 | ★☆☆☆☆ |
総評:14/25
■ Chatswood Library(Chatswood)
自分が一番通った図書館。住んでいた場所が近かったのもあるが、ここは本当に居心地が良い。
席数が多く、ソファ席や会議室もある。飲み物の持ち込みが自由で、コーヒーもOK。食事は禁止だが、近くにWestfieldやGuzman y Gomezなどの飲食店が多いので困ることはない。
日本語の本やマンガもあり、TOEICやIELTSの教材まで置いてある。英語学習者には最高の環境。開館時間も長く、平日9:00〜21:00(金曜は18:00まで)、土日も9:30〜17:00と優秀。
唯一の欠点は人の多さ。特に放課後の学生が多く、夕方は少し騒がしい。それ以外の時間帯は静かで快適。総合的にはダントツで一番好きな図書館。
Home | Willoughby City Library (nsw.gov.au)
| Wi-Fi | ★★★★☆ |
| 施設 | ★★★★★ |
| 人の多さ | ★★☆☆☆ |
| ルール | ★★★★☆ |
| 開館時間 | ★★★★★ |
総評:20/25
■ Bankstown Library and Knowledge Centre(Bankstown)
駅から3〜4分ほど歩いたところにある図書館。隣にはWestern Sydney Universityのキャンパスがある。
Wi-Fiはやや不安定で、ルールも厳しい。私語もNG、カップの飲み物も禁止。3階まであるが、午後は学生が多く席が埋まりやすい。個室も少なく、椅子も硬い。
このエリアに住んでいなければわざわざ来るほどではないが、近隣では一番充実している図書館。開館時間は平日9:30〜20:00と悪くない。
Bankstown Library and Knowledge Centre | Place, City of Canterbury Bankstown (nsw.gov.au)
| Wi-Fi | ★★☆☆☆ |
| 施設 | ★☆☆☆☆ |
| 人の多さ | ★★★☆☆ |
| ルール | ★☆☆☆☆ |
| 開館時間 | ★★★★☆ |
総評:11/25
シドニー以外で行ったことのある図書館
自分はファームで働いていたこともあり、シドニー以外の図書館も行ったことがある
行ったことある図書館も簡単に紹介する。シドニー 以外で行ったこと図書館は以下の通り
・Hobart Library(Hobart, TAS)
・Glenorchy Library(Glenorchy, TAS)
・State Library of Queensland(Brisbane, QLD)
・Bundaberg Library(Bundaberg, QLD)
・State Library of Victoria(Melbourne, VIC)
・Hobart Library(Hobart, TAS)
ホバートの中心地にある図書館。3階建てくらいの建物で、訪れたときは雨の日だったこともあり、ほとんど人がいなかった。タスマニア自体が静かな街なので、集中したい人には最高。
Hobart Library – Libraries Tasmania
・Glenorchy Library(Glenorchy, TAS)
ホバート中心地から離れたエリアにある。車の登録などの行政業務も行っており、最初はその手続きで訪れた。ローカル感が強く、利用者も少ない。偶然日本人夫婦が会話しているのを見かけて驚いた記憶がある。
Glenorchy Library – Libraries Tasmania
・State Library of Queensland(Brisbane, QLD)
ブリスベンシティのSouth Bank付近にある巨大図書館。今まで行った中で一番広く、綺麗で静か。冷房がしっかり効いていて、夏のブリスベンではまさに避暑地。
周囲は川沿いで、勉強の合間に散歩するのも気持ちいい。伝統的な雰囲気よりも、モダンで明るいデザイン。
State Library of Queensland (slq.qld.gov.au)
・Bundaberg Library(Bundaberg, QLD)
ファーム生活中によく通っていた図書館。地方の割に綺麗で、快適に勉強できる。ただ、クーラーが強すぎる。夏に初めて訪れた時、半袖短パンで入ったら寒すぎて1時間で撤退した。その後は上着必須。
日曜が休館なのが少し残念だが、人が少なく静かに過ごせる。
Libraries | Bundaberg Arts (artsbundaberg.com.au)
・State Library of Victoria(Melbourne, VIC)
メルボルンを象徴する観光スポットの一つ。中に入ると壮大なドーム型の天井、整然と並ぶ机。まるで映画のワンシーン。
多くの人がSNS用の写真を撮りに訪れる場所で、自分も勉強ではなく観光目的で行った(笑)。時間があれば一度は訪れてほしい。
State Library Victoria (slv.vic.gov.au)

↑メルボルンのビクトリア州立図書館。勉強というよりはみんな写真を撮りに来る
オーストラリアの図書館の良さ、日本との違い
まず圧倒的に違うのは開館時間の長さ。日本の図書館は夕方で閉まることが多いが、オーストラリアでは夜9時まで開いている場所も珍しくない。仕事終わりや学校帰りにも立ち寄れる。
そしてWi-Fiの存在。日本の公共図書館ではWi-Fiがない場所も多いが、オーストラリアの図書館では基本的にどこでも無料で使える。クラウド保存やオンライン学習をする留学生にとってこれはかなり大きい。
また施設の充実度も段違い。ソファ席、会議室、電源コンセント、ウォーターサーバーなどが揃っていて、一日中いても快適。飲み物の持ち込みを許可している場所も多く、カジュアルな雰囲気がある。
日本のように「静かにしなければならない」という堅い雰囲気もあまりなく、学生や社会人が自由に使っている。図書館というよりも「学習カフェ」に近い空気感だ。
まとめ
今回の記事をまとめると、
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オーストラリアの図書館は開館時間が長く、夜まで使える
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Wi-Fiや設備が整っていて留学生に最適
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日本よりもリラックスした雰囲気で過ごしやすい
自分は日本でも図書館を利用していたが、初めてオーストラリアの図書館に行った時は正直感動した。開館時間の長さ、設備の快適さ、空間の自由さ——どれを取っても日本の図書館とは全く違う。
オーストラリアでは、図書館は単なる勉強の場ではなく「人が集まるコミュニティ空間」になっている。教育への意識の高さを感じる場所だと思う。
オーストラリア各地には本当にたくさんの図書館がある。ワーホリや留学で滞在しているなら、ぜひ一度足を運んでみてほしい。きっとあなたの近くにも、快適な「居場所」が見つかるはずだ。

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