海外に住んでいると、日本食が恋しくなる瞬間が必ずくる。来たばかりの頃はテンションも高く、「せっかく海外にいるんだから」とハンバーガーやステーキ、パイやフィッシュアンドチップスばかり食べがちになる。しかし、それが毎日続くとどうなるか。白米と味噌汁という最強コンビの存在を思い知らされることになる。
自分もオーストラリアに来た当初は、いかにも“海外っぽい食生活”を楽しんでいた。だが2ヶ月もすれば飽きる。胃が重い。野菜が足りない。だしの味が欲しい。気づけばGoogle Mapで「Japanese restaurant」と検索していた。
そして驚いた。シドニーには想像以上にジャパレスが多い。しかも普通に人気。オージーがラーメンをすすり、カツカレーを食べ、寿司ロールを頬張っている。今回は、ワーホリや学生ビザで滞在している人向けに、リアルなシドニーの日本食事情を語っていく。
シドニーの日本食事情
まず断言できるのは、シドニーには本当に数え切れないほどのジャパレスがあるということ。しかも年々増えている印象がある。
自分が初めて留学した2015年頃も、寿司屋や「Sakura」みたいな名前の店はすでに多かった。ただし、その多くは韓国人や中国人が経営している店で、日本人が行くと「これはちょっと違うな…」と感じることも少なくなかった。今でもそういった店は存在するが、近年は日本人や日本企業が経営する店もかなり増えている。
特に目立つのがラーメンブーム。シティを歩けば、数分おきにラーメン屋を見かけるレベル。主流は豚骨ラーメンだが、最近は魚介系や鶏白湯なども出てきている。味は正直ピンキリで、学食レベルのものもあれば、日本でも十分通用するレベルの店もある。
例えば日本の有名チェーンである一風堂は、シドニー市内に複数店舗を展開している。値段は高いが、味は日本とほぼ同じ。海外であの味を食べられるのは正直ありがたい存在だった。
ただし、価格は完全に現地価格。ラーメン1杯で20ドル超えは当たり前。日本円換算すると、もはや高級料理の部類。マクドナルドやKFCなら15ドル以下で満腹になれることを考えると、日本食は留学生にとっては“ご褒美枠”という位置づけになる。
よくある日本食ジャンル
今のシドニーは完全にラーメンの競争力が高い市場となった。豚骨ラーメンが主流だが、魚介、まぜそば、家系、二郎系など選択肢も増えている。
日本の有名チェーンである一風堂は市内に複数店舗を展開している。味は日本とほぼ同じ。価格は20ドル超えだが、あの安定感は海外では貴重。
また、クオリティ重視ならRamen Zundo。正直、学食以下のラーメンを出す店もシドニーには存在する。だがZundoは麺もスープもちゃんとしている。値段は高めでも、満足度が違う。「これこれ、これがラーメン」と思わせてくれる。
ただし価格は容赦ない。ラーメン1杯20〜25ドルが相場。日本円換算するとかなりの出費。マクドナルドやKFCなら15ドル以下で済むことを考えると、ラーメンは完全にご褒美枠。
丼ものも同様。かつては吉野家もあったらしいが、こちらも撤退。今は各ジャパレスが牛丼やカツ丼を提供しているが、クオリティは正直まちまち。悪くはないが、「これじゃない感」があることも多い。
親子丼は意外と少ない。なぜかチキンカツは多い。
オーストラリアで“Japanese Curry”は完全に市民権を得ている。欧風でもインド風でもなく、日本式カレー。とろみのあるルー、サクサクのカツ。
チャッツウッドにあるFujiyama Noodles Barでは、チキンカツカレーが人気。ボリューム最大でも約13ドル。提供スピードも早い。おそらくルーは事前に仕込まれている。
シティには系列のKen-chan Curryもあり、学生にも人気。
オススメの店(留学生向け価格帯)
ここからは、自分が実際によく行っていた、比較的リーズナブルな店を紹介する。
1. Oiden(おいでん)
シドニー・タウンホール近くにある王道ジャパレス。カレー、丼、うどん、小物(唐揚げ・たこ焼き)まで幅広く揃う。10ドル前後で食べられるメニューもあり、留学生の味方。
おすすめは温玉牛丼。隣には系列店「まっぺん」もある。これらはI’s Groupという会社が運営しており、ワーホリから就職を狙う人もいるらしい。
2. Fujiyama Noodles Bar
チャッツウッドにある定番ジャパレス。シティには系列のケンちゃんカレーもある。カレー、ラーメン、丼と何でも揃う。
おすすめはチキンカツカレー。一番大きいサイズでも約13ドル。提供がとにかく早い。夜はオージー客も多く、普通に行列ができることもある。
3. Ramen Zundo
クオリティ重視ならここ。学食以下のラーメンを食べ続けていた時期に、ここの一杯で衝撃を受けた。麺もスープもちゃんとしている。値段は20ドル前後だが、安かろう悪かろうを何度も食べるより、ここで1回しっかり食べた方が満足度は高い。
↑シドニー 店
↑チャッツウッド店
ちなみに、
シドニーには日本の有名チェーンも進出している。
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一風堂
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やよい軒
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ペッパーランチ
味は安定しているが、その分値段も高い。頻繁には行けないが、「どうしても日本の味が食べたい日」に行くと幸福度が跳ね上がる。

↑シドニー のやよい軒のメニュー。高すぎ。。。
シドニー以外の日本食
シドニー以外の都市にもジャパレスは存在する。自分が確認したのはゴールドコースト、ブリスベン、メルボルン。中規模以上の都市なら何かしらある。
ただし、地方都市や田舎になると一気に選択肢は減る。空港があるレベルの都市なら“それっぽい店”は見かけるが、本格派は少ない。タスマニアではほぼ見かけなかった。
面白いのは、中国人経営の中華料理店はどんな田舎にもあるということ。日本人は地方に少ないが、中国人コミュニティは本当に強い。
まとめ
今回の記事を3行でまとめると、
・シドニーにはジャパレスが大量にあり、ラーメン激戦区状態
・味はピンキリだが、日本でも通用するレベルの店も存在
・値段は高めなので、日本食は留学生にとって“ご褒美”枠
ファームで田舎生活をしていた頃、日本食はほぼ食べられなかった。なんちゃって親子丼や、醤油をかけただけの炒め物でごまかしていた。都市に戻ってきて丸亀製麺のうどんを食べた瞬間、本気で感動したのを今でも覚えている。
海外に出ると、日本食がどれだけ自分にとって大事だったかを思い知らされる。
もし今、日本食が恋しくなっているなら我慢しなくていい。シドニーには選択肢がある。少し高くても、その一杯は確実にメンタルを救ってくれる。
日本食は、ただの食事ではない。海外生活を続けるための精神安定剤だ。


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